夢の研究者、フロイトの功績とは!?

夢の研究者、フロイトの功績とは!?
夢の研究者、フロイトの功績とは!?

夢の研究者として知られているのはフロイトですよね。

実際、高校の倫理の教科書にも載っていました(今は知りませんが・・・)

では、フロイトってどんな人物でどんなことしてきたのか説明しますね。

フロイトの本名はジグムント・フロイト でオーストリア人です。

「夢は無意識への王道である」これが有名な言葉です。

夢もそうなのですが、人間の「無意識」について解明した人物として有名です。

具体的には無意識が意識を支配していることを研究解明したと言われています。

彼の夢判断の考え方や「自由連想法」という催眠療法の研究は、現在の無意識というものの考え方や精神分析・医療の基礎となったのです。

 

フロイトによる記憶のメカニズム「無意識下で、何かに紐付けて、出来事が記録されている」

人は、様々な出来事を結び付けて、人がすべての見たことや聞いたことなどを無意識の中で記録・保存しているというものです。

どういうことかといえば、ある曲を聴いて、前にそれを聴いた時にしていたこと、 青春時代のことなどを思い出すことってありませんか?

余談ですが、わたしも、Mr.Childrenの「CROSS ROAD」を聴けば、ほろ苦い恋の思い出を思い出すものです。

あと、匂い(臭い)とかもそうですよね。塩素の臭いをかげば、いやだった小学校のプールの授業を思い出すみたなやつです。

ともあれ、記憶というのは常に意識にあるのではなく、ある連想によって紐付かれて呼び出されるものだということです。

私たちの中に、通常の意識とは無意識下、つまり潜在意識の中で多くの記憶を持っているのです。

先程のプールの話で言えばわかりやすいでしょう。

塩素から小学校のプールの授業を思い出し、さらに水泳大会のこと、足が遅いのに水泳だけ得意だった山田君のこと、高学年になれば1/3くらいの女子が見学していたこと、好きだった女の子と胸を見ていたこと、などなどいっぱい出てきます。

それが、塩素の臭いを表面的な意識(顕在意識)で認識した結果、大量の記憶保管庫である無意識(潜在意識)から記憶を呼び戻させてというものです。

「無意識下で、何かに紐付けて、出来事が記録されている」ということなのです。逆に、その紐付けた情報から、無意識下から記憶をアウトプットできるのです。

 

フロイトの夢判断

フロイトは、「無意識下で、何かに紐付けて、出来事が記録されている」、逆に、「その紐付けた情報から、無意識下から記憶をアウトプットできる」という仮定から「自由連想法」という催眠療法を使って治療を行い、夢に隠されたいるものの意味を研究・解明に注力したのです。

夢には必ず意味があります。

しかし、夢の中の出来事は、本人の思想や行動よりどんな影響を受けているのか理解する必要があります。

例えば、すべての夢がその人の欲求や願望で構成されていると仮定するなら、夢判断は現実に抑圧されている欲求や願望を解き明かすという役目があるとフロイトは言います。。

つまり、夢というのは無意識からの要求が間接的に表現されたもので、それを解釈することによって直接的な表現に翻訳することができるのだと言っているのです。

 

フロイトの夢判断によれば、解明するための次の四つの要素があるようです。

1、顕在内容
本人が見た夢のそのままの内容

2、昼間の残像
その日起こった出来事や経験と似たイメージ

3、潜在内容
夢の本当の「意味」であり「意図しているところ」です。この無意識にある意図を解明すれば、隠された欲求や願望がわかる

4、夢の仕事
潜在内容と昼間の残像を顕在内容に換える作業

 

フロイトの夢判断の大きな特徴として、大抵の夢が性やセックスに関するものと結び付かれています。

例えば、穴のある容器・果物はすべて女性性器の象徴として、

また、突起物のような出っ張ったものは大抵は男性器(陰茎)の象徴として捉えています。

 

そういったやや偏って部分と誘導的というかこじつけ的な解釈もありフロイトの解釈には賛否両論があります。

しかし、フロイトが夢というものに向き合い、無意識や潜在意識というものを研究した第一人者として偉大な研究者と私は思っています。

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