夢の研究は古くからなされていた!?

夢の研究は古くからなされていた!?
夢の研究は古くからなされていた!?

人間だけでなく、犬や猫、蛇やカエル、場合によっては植物さえも生きていくうえで必要なこと、それは眠り(睡眠)です。

これは、性欲・食欲とともに挙げられる睡眠欲であり、人間の3大欲求の一つです。

そして、人生の1/4は寝ているなどと言われるくらい、睡眠は人間に切っても切れないものであり、本質なのです。

 

睡眠の大きな目的は、体を休めるということにあります。

心身のメンテナンス時間だと言っても過言でありません。

その睡眠と言う行為の中で、誰でも絶対に見たことがあるのが「夢」でしょう。

では、この夢を見るということにいったい何の意味があるか考えたことはありますか?

心理学という科学的見地から、夢を解明しようとしてきたのはオーストリアの心理学者であるジグムント・フロイト、またはスイスの心理学者であるカール・グスタフ・ユングがもっとも有名だと思います。彼らは、夢を分析することで患者の心理状況に向き合ってきました。夢をツールにした、精神医療の基礎を築いたと言えます。

しかし、そんなフロイトやユングの時代よりももっと以前の古代エジプト人の壁画やギリシア人も夢に関する出来事や記録を残しているのはご存知でしょうか?

現実ではないことを見る夢という現象は、今もそうですが太古より人間の大きな関心事であるのです。

予知夢や警告夢といった類の逸話は数えきれません。

有名な話では、巨大帝国を築いたアレキサンダー大王の例をご紹介しましょう。

彼は、必ず信頼のおける夢占い師を連れて遠征をしていました。

そして、驚くべきことに王自身が見た夢をその夢占い師に占わせ、その結果をもとに戦況を読んでいたというのです。                ‐

また、その後の時代で古代ローマの英雄ジュリアス・シーザーもでさえも夢占いに熱心でした。

シーザーは近親相姦の夢を見て、起きてすぐに即座に夢古い師に占させたところ「吉兆」だということになりました。

それをもとにシーザーは即座に挙兵します。そして、宿敵であったポンペイウスのいるローマヘ遠征し勝利をおさめたというのです。        ・

例えば空を鳥のように飛んでいる夢、刃物で刺されているけど死んでいない夢などは、不思議過ぎますし、摩訶不思議なものと思ってしまいますものね。こういった現実との乖離されたパラレルワールド的な世界が繰り広げられる夢というものを解釈することは、人類にとって永遠とは言わないまでも長年のテーマなのかもしれません。

 

それでは、こういった夢の研究が太古より積み重ねられてきた中で近代の医学的見地から判明したことは何なのでしょうか?

 

レム睡眠状態の時、あなたは夢を見ています

あなたは、レム睡眠とノンレム睡眠と言う言葉をご存知でしょうか?

睡眠は一定の状態ではなく、2種類の状態あるのです。

その状態を一つはレム睡眠、もう一つをノンレム睡眠というのですが、それらが90分毎に交互に状態変更しながら人は睡眠を取っているというのです。

 

レム睡眠とは、「素早い目の動きをしている睡眠」ということですが、状態としては眠ってはいるが脳波活動している状態で起きている時と同様の眼球の動きをしている状態のことです。寝ている人の目をよく見れば、うすら目から見える黒い眼球が左右に動いていることがあります。

これがまさにレム睡眠の状態なのです。この状態は、平たく言えば眠りが浅い状態で、夢を見ていると考えられているタイミングだといわれています。

逆に深い眠りにある状態がノンレム睡眠と言われており、脳も休んでおりぐっすり寝ている状態にあり、夢を見ているタイミグではないようです。

 

では、どうして浅い眠りと深い眠りを繰り返す必要があるのでしょうか?同じ睡眠をするのならずっと深い眠りの方がいいのではなかと思いますよね。生理現象として、そういうものだと片付けることもできますが、少し考えてみましょう。

浅い眠りの時、つまりレム睡眠時には精神的部分つまりメンタル回復を行って、起きている時に覚えた記憶や感じた感情を整理してメンテナンスしていると考えられ、そのメンテナンス工程の中で夢という現象をイメージングしてしまっているようなのです。それが夢を見ている状態にあるわけです。

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